恩寵
今日からいろいろな流れが変わる。
私たちは過去と未来の叡智と恩寵を注ぎ込む。
かかわらないものはかかわり。
ひとつの川はたくさんの支流となり。
犠牲と勇気は新しい血をつくり。
なぜに今なのかは使命となり。
答えは見えないように追い越しながら振り向いてくれる。
心に灯を灯して
皆様に限りなき恩寵がありますようにと。
お久しぶりです。滝川クリスタルです。
損失の豊穣
私たちはいつだって損失し・溢れている。
まったく同じ等価で心の損失は補えない。
その数十倍もそのためになにかがあふれる。
この星の中で未発達に発達しながら太陽と月の光に熱せられて冷やされて。
夜にしか鳴かないものだって
夜にしか泣けないものだって
理由があってもなくても
夜にしか咲かない花だって
夜だから割きたい心だって
理由がなくても
月を見たのはいつの日か
片手で満月を半月に
親指を立てて満月を三日月に
兎も眠る満月に
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言葉が生まれる。猫のような。
にゃぁ
言葉は受け取られる。おや?白猫だと思った言葉は三毛猫に。
三毛猫になった言葉はひげの代わりに角を生やして伝えられる。
ぐるる
その小さなつめは長くなり 口は大きく裂けるように。
大きさは人を上回り 背中には翼が生える。
がうぅ
口からは炎を吐き 空を舞いながら唸り声を上げる。
そこには見たこともない獣が現れる。
それでも生まれた場所の主には子猫にしか見えないので手を差しのべる。
にゃぁ
地球のいろ
青い空も白い雲も黒い嵐も灰色の雨雲も
白い朝も紫の夜も黄色い月も赤い夕日も
座っている赤い椅子 しゃがんでいる灰色の歩道 泳いでいる青い海 横たわる茶色い大地
叩き壊す透明のグラス やわらかい肌色 琥珀色ののみもの 金色の風に吹かれるもの
ねこのにゃぁ 犬のわん 鳥のくるる イルカのきゅー
雷のぴか 雨のぽつり 雪のさくさく
わかりたいものがたくさんあっても
わからないことがたくさんあっても
わかちたいものがたくさんあっても
全ては地球のいろ
全ては反し合い、しかし共有しているもの
空の青さも求めすぎれば宇宙の黒に戻り 海の青さも求めすぎれば海底の黒に戻り
燃え尽きたものの灰は白に戻り 燃えてゆく煙は白に戻り
全ては地球のいろ
反目しつつもきっとお互い手を握っている
だからこそ放たれたものに怒りや喜びを表しながらも、それが自分からであったりなかったりすることに安堵する。
全ては反し合い、しかし共有しているもの
ほら、触れられた。