地球のいろ

青い空も白い雲も黒い嵐も灰色の雨雲も

白い朝も紫の夜も黄色い月も赤い夕日も


座っている赤い椅子  しゃがんでいる灰色の歩道  泳いでいる青い海  横たわる茶色い大地

叩き壊す透明のグラス やわらかい肌色  琥珀色ののみもの  金色の風に吹かれるもの


ねこのにゃぁ  犬のわん  鳥のくるる  イルカのきゅー

雷のぴか  雨のぽつり  雪のさくさく  




わかりたいものがたくさんあっても

わからないことがたくさんあっても

わかちたいものがたくさんあっても




全ては地球のいろ


全ては反し合い、しかし共有しているもの




空の青さも求めすぎれば宇宙の黒に戻り   海の青さも求めすぎれば海底の黒に戻り

燃え尽きたものの灰は白に戻り       燃えてゆく煙は白に戻り



全ては地球のいろ



反目しつつもきっとお互い手を握っている  

だからこそ放たれたものに怒りや喜びを表しながらも、それが自分からであったりなかったりすることに安堵する。


全ては反し合い、しかし共有しているもの




ほら、触れられた。